発声法

唯やみくもに根性で大きな声を出せば喉はつぶれてしまいます。

豊かな声は豊かな身体から生まれ出ます。

肺に空気を吸い込むその容量の増大は、前部、後部、左右の胸の運動と、横隔膜の運動によって生み出されます。

横隔膜の柔軟性を高めるために、胸骨や肋骨の可動域を拡げる特別な訓練方法があります。背筋、胸筋、腹筋が外側に向かって膨らむように、呼吸によって鍛えていきます。

呼吸にとって必要な一番深部にある筋肉群を鍛えるためには、呼吸を使うしかありません。上層部の筋肉はその補完的役割に過ぎないのです。腹筋は大切ですが、一般的な腹筋だけを行っても、豊かな声を獲得するための深部の筋肉の開発はできません。

腹式呼吸とは逆の、逆式呼吸法を行うことで、無理なく豊かで大きな声を獲得していきます。身体ができてきたら、声帯を鳴らすのではなく、喉の奥を開き、息だけを通していきます。この時、のどの力を一切使わないで行うことがポイントです。身体をしっかり使って息が吐けるようになると、汽笛のようなボーという響きが出て来ます。この状態ができるようになると、体に響く声が出せるようになります。

現代人は猫背気味で呼吸がとても浅くなっています。深い呼吸を意識することで細胞が活性化され血の巡りもよくなります。健康増進のためにも呼吸はとても大事ですね。

滑舌

「歯を食いしばる」と言われるように、顎は私たちが感じている以上に緊張しています。舌の動きを滑らかにし、顎の緊張を取る訓練に加え、顔筋を鍛えることで、声の響きを促進し、明晰な発音を獲得します。いつでもどこでもできる簡単な方法を毎日行うことで、口蓋周辺の筋肉が、次第に鍛えられていきます。

この簡単な方法を行う前に、舌(顎も連動)の正しい本来の動きを脳に教え直す作業をします。このひと手間をおしまずに行うことで、その後は効率的かつスムーズに滑らかな舌の動きを加速することができ、顎の緊張もなくなっていきます。