【マイケルチェーホフ・心理身体訓練】

ダイナミックで繊細なフォームのセンスを培うために必須なマイケルチェーホフの心理身体訓練です。

自分の体の中に今想起されたセンセーションが、そのまま形となり身体に表れ出なければなりません。この訓練の重要性にいち早く気づき取り入れて研究を重ねたのが、ゼン・ヒラノです。その原型を元に今も尚、新しいEXを生み出し続けています。千金の重みを持つ、この心理身体訓練を日本で教えられる教師は極々限られているのが現状です。次世代に受け継がれゆく遺産として是非体得してほしいと思います。

手前みそではありますが、ideaの公演の写真です。美しいと思いませんか?3分の2以上が初舞台でしたが、このフォームに演出の私は一言もサゼッションをしていません。する必要がなかったからです。俳優同士も一言もすり合わせを行っていないにもかかわらず、全体性が保たれながらも各々の個性が美しいフォルムとなって表現されています。演出の私自身が一番驚いたほどです。訓練された俳優は、舞台稽古がレッスンの場にならずに済みます。またプロとして、そうでなくてはならないと思います。

正しい適切な訓練を行いさえすれば、誰しもが体得できるものであることの証明です。

心理と身体の一致。心と体は切っても切れない関係性で成り立っているのは自明の理です。左写真のシーンは、舞台スタッフの間でも、”ああ、なんかセクシャルな気分になってもぞもぞしてくる~俺もあの役やりたい!うらやまし~”という声の上がったシーンです。

観客を感染させるためには、俳優の体の中で渦巻く強いセンセーションとリアリテイーが必要です。そして、

心で感じたことがそのまま美しいフォルムとなって自然と表れ出る楽器でなければなりません。そうなるためには様々なEXを段階的に行っていくことが大切です。

要は「急がば回れ!」です。付け焼刃的にやり散らかしてはどれも身にはつきません。 

男女の愛の逢瀬を象徴的アートに昇華し表現した二人に乾杯!